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MUKAI JOURNAL

向井通信
2020.08.18
コストダウン実現のための形状最適化VE・VA事例

部品職人VE・VA事例

 

コストダウン実現のための形状最適化VE・VA事例

~ちょっとした形状変更~

 

◎裏ザグリ穴加工のコストダウン事例◎

~形状変更での工程削減と特殊工具購入せずに加工するために~

 

鋳物の切削加工が得意な向井製作所では、ただ鋳物を削るだけではなくコストダウンに繋がる設計段階から形状変更の提案を積極的に行っています。

今回は、裏ザグリ穴加工に特殊工具を使用または、購入しなければ加工できない『裏ザグリ穴加工』を、向井製作所で実際にちょっとした形状変更にて約30%のコストダウンに成功した事例を紹介していきます。

 

(Before)

図①の場合、穴を開けた後に裏ザグリ加工をする必要があり、2工程必要になります。

なおかつ、裏ザグリ用工具 or Tスロットなどの特殊工具も必要になり、加工終了までに段取り変え等時間が多くかかります。

特殊工具も穴径に合わせた特殊工具を購入する、もしくは制作しなければならないとなると、コストも時間がかかり想定している以上に加工費がかさむことに繋がってきます。

素材:FC250            

 

(After)

 

 

そこで、上記の問題点を解決するために、旋盤加工で図②のように壁を削ることで、フラットな面での代用が可能かどうかをご提案させて頂きました。理論上問題ないと判断して提案させて頂きました。

先方様からも機能上問題はないとのことでしたので図②のように加工させて頂きました。

この結果工程数を削減でき、もともとの問題点である、鋳物特有の鋳肌が均一ではないという問題に対しても、レファレンス点を多めにとる加工を行えば平面の確保ができる上、トラブルもなく早く加工することに成功致しました。なおかつ、バリ取りが非常に楽に行えるということもあり、材入から出荷までのスピードが大幅に上がり、他商品の加工にも早く取り掛かれるようになりました。

実質30%以上のコストダウンに繋がることができます。

 

上記のような、加工する上でのVE・VA事例が向井製作所には多くノウハウとして蓄積しております。

加工上のご相談でも構いませんので、お気軽にご相談ください。