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株式会社 向井製作所

工作機械や自動車試作部品、
高精度の部品加工は向井製作所へ

MUKAI JOURNAL

向井通信
2021.04.05
設備変更と治具製作によるコストダウン事例

~大量生産品の「工程数・段取り回数削減」&「長時間無人運転」で、高効率生産を実現!~

 

向井製作所では、様々な加工品を効率よく加工する為にオリジナル治具を作成しております。

長時間無人で加工しながら、二種類以上の製品を段取り、加工出来る様に治具を考案し、製品製作まで行っています。

今回は、オリジナル治具を使用した、「工数削減と長時間無人運転によるコストダウン」の加工事例を紹介します。

 

 

この製品は、大量生産の製品で工程数が多く、また加工時間もかかります。立型マシニングセンターを使った通常の加工だと8時間もかかるものです。

 

改善前

立型マシニングセンターでマシンバイスを使用し、一種類の製品を一工程ずつ加工していました。そのため設備稼働時間が短く、段取り回数も多く、オペレーターの作業が非効率で設備の多台使用ができていませんでした。大量生産のため、工程数及び段取り回数削減と長時間無人運転をし、設備の多台使用を実施しないと非常にコストがかかってしまいます。

 

改善後

そこで向井製作所では、設備を横型マシニングセンターに変更し、更にコストダウンに繋がる治具を考案・製作をしました。

考案した治具は、一種類の製品にこだわらず二種類の製品を治具へ同時に段取りできるものです。横型マシニングセンターに変更することにより、2方向以上の加工が同時にでき、工程数及び段取り回数を削減することが可能となります。また、違う2種類の製品を段取り、加工することにより長時間の無人運転ができ、設備の多台使用が可能となります。

 

その結果、横型マシニングセンターで考案した治具で加工をすると、加工時間を10%短縮することに成功しました。

 

これを紹介した動画はこちら

 

ちなみに今回の紹介した例ですと、A面B面合計加工時間が約6時間になるので、終業時間前に機械のスイッチを押して帰れば翌日には加工が終了しています。その結果、工程数・段取り回数削減が実現し、更に治具使用による長時間無人運転、また設備の多台使用が可能となり、実質約25%のコストダウンに繋がりました。

 

向井製作所は、治具の考案をし、製品の加工だけではなく、治具のみの加工も行っています。治具製作・数物の加工でお困りの際は、向井製作所にお気軽にお問い合わせください。