この鋳物切削加工品は、プラント機器に使用されるレバーで、精度の高い角穴が空けられていることがポイントです。この角穴は、□40 H7　深さ85mm　ですが、まずワークが大きすぎてワイヤーカットでは加工ができないのと、この精度の場合は通常はスロッター加工でないと空けることができません。しかし当社では、立型マシニングセンタだけでスロッター加工並みの形状と精度を実現しています。
向井製作所は鋳物の切削加工品に関しては、お客様への積極的なＶＥ提案を行っておりますが、今回ご紹介したような加工ノウハウをフル活用したコストダウンにも取り組んでいます。こうした鋳物切削加工への積極的な取り組みが、お客様から評価され、日々ご依頼を頂いております。昨今、鋳物の切削加工は敬遠されるとよく耳にし、さらに加工を行うところも少なくなってきているとの事ですが、向井製作所ではこの先も鋳物切削加工を続けて参りますので、安心してお任せください。